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はじめての観葉植物の選び方 初心者でも失敗しない6つのポイント

お部屋に観葉植物があると、なんだか空気が違いますよね。緑があるだけで部屋が明るくなって、心も癒されます。毎日の生活に、そんな小さな潤いを取り入れてみたい。そう考えている人は多いのではないでしょうか。

「でも、植物って難しそう…」
「水のあげ方が分からないな」
「枯らしちゃったらかわいそう」
「高い買い物だから失敗したくない」

植物を育ててみたい気持ちはあるけれど、なんだか不安。そんな気持ち、よく分かります。実は、今では立派に植物を育てている人も、最初は同じように心配していたんです。

私も最初の植物を買いに行ったとき、たくさんの不安がありました。どんな植物を選べばいいのか、どうやって育てればいいのか、全然分からなかったのです。

でも、少しずつコツを覚えていくうちに、植物を育てる楽しさにすっかり魅了されてしまいました。

この記事では、そんな経験をもとに、はじめて植物を育てる人でも失敗しにくい選び方をご紹介します。日光の量や水やりの方法、おすすめの植物など、知りたいことを分かりやすく説明していきますね。

植物との暮らしには、たくさんの素敵な発見があります。

新しい葉が出てきたときの喜び、ぐんぐん成長する姿を見る楽しさ、季節とともに変化する様子を感じられる素晴らしさ。そんな小さな幸せが、毎日の生活を豊かにしてくれるんです。

この記事を読んで、あなたも植物のある暮らしを始めてみませんか?
きっと素敵な時間が待っていますよ。

では、はじめて植物を育てるときに知っておきたい4つのポイントを、順番に見ていきましょう。

目次

まずは自分の部屋を知ろう

植物を選ぶ前に、まず自分の部屋の環境をチェックしましょう。これは、新しい家族を迎えるための大切な準備です。

実は、お部屋の環境を知ることができれば、植物選びの失敗は半分以上防げます。特に大切なのは、光の量、温度、置き場所の3つ。順番に見ていきましょう。

■光の量をチェックしよう


まずは窓の向きを確認します。スマートフォンのコンパスアプリを使えば、簡単に調べることができますよ。

南向きの窓なら、一日中明るい光が入ってきます。特に冬は日光がたっぷりで、多くの植物が元気に育ちます。ただし、夏の強い日差しには注意が必要です。真夏の直射日光は想像以上に強いので、レースのカーテンで光を和らげてあげましょう。

東向きの窓からは、優しい朝日が入ってきます。午後は程よい明るさになり、多くの植物が元気に育つ環境です。光が強すぎず弱すぎず、観葉植物を初めて育てる人には最適な環境といえるでしょう。

西向きの窓は午後に強い日差しが入ります。特に夏の午後は要注意です。窓から少し離れた場所に植物を置いたり、レースのカーテンで光を調整したりする工夫が必要になります。

北向きの窓は直射日光が少ないものの、工夫次第で多くの植物を育てることができます。日陰でも育つサンスベリアやポトスなど、耐陰性の強い植物を選べば大丈夫。

むしろ、安定した環境なので、光の調整に悩む心配が少ないのも特徴です。

■明るさチェックの方法


スマートフォンで写真を撮ると、部屋の明るさが分かりやすいですよ。朝・昼・夕方の3回、同じ場所で写真を撮っておくと、一日の光の変化が把握できます。

また、窓から1メートルくらい離れた場所でも同じように撮影してみましょう。植物を置く場所の選択に役立ちます。

■温度と湿度をチェック


温度計があれば、朝晩の気温もチェックしておくといいですね。特に、エアコンや暖房の影響で、同じ部屋でも場所によって温度差があることも。置き場所を決めるときの参考になります。

冬場は特に注意が必要です。窓際は寒くなりやすいので、窓と壁の間に植物を置くのは避けましょう。暖房の風が直接当たる場所も避けたほうがいいです。急激な温度変化は、植物にとって大きなストレスになります。

■置き場所のチェックポイント


これから植物を置く場所が決まったら、以下のことも確認しておきましょう:

・人やペットが触れにくい安全な場所か
・掃除や水やりがしやすい場所か
・家具や壁から適度な距離が取れるか
・子供の手が届かない場所か

育てやすい植物を選ぼう

初めて植物を育てるなら、世話が比較的簡単な子から始めるのがおすすめです。ここでは、特に育てやすい植物を詳しく紹介します。値段や大きさ、育て方のコツまで、実践的な情報をお伝えしますね。

■サンスベリア(トラノオ)


一番最初の植物として、特におすすめなのがサンスベリアです。まっすぐ伸びた葉が特徴的で、インテリアとしても存在感がある植物です。

育て方がとても簡単で、初心者さんでも安心して育てられます。週1回の水やりでOKで、日光が少なめでも育ってくれます。むしろ、世話のしすぎに注意が必要なくらいの丈夫さです。

小さめのサイズなら2,000円程度から購入できます。置き場所も選ばないので、まずはサンスベリアから植物との生活を始めてみるのがおすすめです。

育て方のコツ:
・水は控えめに(土が完全に乾いてから)
・直射日光は避ける
・葉が倒れてきたら支柱を立てる

■パキラ


丸い幹と光沢のある葉が特徴的なパキラは、見た目の豪華さが魅力です。「発財樹(はっさいじゅ)」とも呼ばれ、金運を招く縁起物としても人気があります。

室温の変化にも強く、一般的な部屋の環境で問題なく育ちます。水は土が乾いたらあげる程度でOK。明るい場所を好みますが、レースカーテン越しの光で十分育ちます。

3,000円程度から購入できますが、大きさによって値段は変わります。最初は手頃な大きさの若木から始めるのがおすすめです。成長を楽しみながら、徐々に育て方を覚えていけます。

育て方のコツ:
・土の表面が乾いたら水をあげる
・明るい場所に置く
・春から夏は成長が早い
・大きくなったら支柱を立てる

■ポトス


小さな葉が可愛らしいつる性の植物、ポトスも初心者さんにおすすめです。成長が早く、育てている実感が湧きやすいのが特徴。葉の模様も美しく、インテリアとして人気があります。

つるを伸ばして楽しんだり、長くなりすぎたら切り戻したりと、育て方も自由自在。切った茎を水に挿しておくと根が出て、株分けを楽しむこともできます。失敗しても、すぐに復活できる生命力の強さも魅力です。

1,000円程度から購入できるので、気軽に始められます。棚に置いたり、つるを這わせたり、飾り方も自由に楽しめます。

育て方のコツ:
・水は土が乾いたらあげる
・明るい日陰でも育つ
・つるが伸びすぎたら切り戻してOK
・切った茎は水挿しで増やせる

水やりのコツを知ろう

植物の世話で一番心配なのが水やり。「水をあげすぎて枯らしちゃった」「いつ水をあげればいいの?」という声をよく聞きます。でも、基本的なコツを覚えれば、それほど難しくありません。

■水やりの基本


まず覚えておきたいのが、「土の表面が乾いてから水をあげる」というルール。これは多くの観葉植物に当てはまる基本です。

具体的な確認方法をご紹介します。指先を土に2センチほど差してみてください。乾いているな、と感じたら水やりのタイミングです。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か試しているうちに、だんだんコツがつかめてきます。

水をあげるなら、朝か夕方の涼しい時間がベスト。特に夏場は、日中の暑い時間の水やりは避けましょう。暑さで水が熱くなったり、すぐに蒸発したりしてしまいます。

■具体的な水のあげ方


では、実際にどのように水をあげればいいのでしょうか。

鉢底から水が出てくるくらいまで、たっぷりとあげるのが基本です。これは、土全体に水が行き渡るようにするためです。でも、受け皿にたまった水は30分ほどしたら必ず捨てましょう。水が溜まったままだと、根腐れの原因になってしまいます。

小さな鉢なら200mlくらい、大きめの鉢でも500mlくらいの水量が目安です。ただし、これはあくまで目安。植物の大きさや季節によって調整が必要です。

■季節による水やりの違い


春から夏は成長期。水を多く必要とする時期です。暑くなるにつれて、土の乾きも早くなります。毎日の観察が大切です。特に真夏は、朝夕2回水やりが必要になることも。

一方、秋から冬は休憩期。水やりは控えめにしましょう。植物の活動が緩やかになるので、水の必要量も減ります。この時期の水のやりすぎは、根腐れの原因になりやすいので注意が必要です。

■よくある失敗と対処法


水やりで多いのが「やりすぎ」です。葉が黄色くなってきたら、水のやりすぎかもしれません。しばらく様子を見て、土が乾いてから次の水やりをするようにしましょう。

逆に、葉がしおれてきたら水不足のサイン。でも、あわてて大量の水をあげるのは禁物です。少しずつ、様子を見ながら与えていきましょう。

■水やりの道具


じょうろやスプレーなど、専用の道具を用意するのもおすすめです。100円ショップでも手に入る細口のじょうろなら、水量の調整がしやすく、土を流さずに水やりができます。

また、水は常温のものを使いましょう。冷たすぎる水や熱い水は、植物に負担をかけることがあります。できれば前日から常温に置いておいた水を使うのがベストです。

毎日の観察を楽しもう

植物との暮らしを楽しむコツは、毎日少しだけ観察すること。「今日の調子はどう?」と声をかけながら見てみましょう。実は、植物は私たちに色々なサインを送ってくれているんです。

■元気な植物の見分け方


健康な植物は、見た目でも分かります。葉の色が鮮やかで、適度なツヤがあり、葉全体にハリがあります。新しい芽や葉が出てきたり、茎がしっかりしていたりするのも、元気な証拠です。

毎日観察していると、こんな発見があります:
・新しい葉が出てきた!
・つやつやした葉の感じが違う
・茎が少し伸びている
・葉の向きが光の方を向いている

こういった小さな変化に気づくのも、植物を育てる楽しみの一つです。

■体調が悪いときのサイン


植物も時には体調を崩します。でも、早めに気付けば対処も簡単。よくあるサインをご紹介します。

葉が黄色くなってきたら:
・水のやりすぎかもしれません
・土が乾くまで様子を見ましょう
・置き場所を明るい場所に変えてみる

葉が茶色くなったら:
・水不足の可能性が高いです
・土の状態を確認して水を与える
・エアコンや暖房の風が当たっていないか確認

葉がしおれてきたら:
・水が欲しいサインかもしれません
・ただし、冬場は要注意
・季節に合わせて水量を調整する

■観察日記をつけてみよう


スマートフォンのメモ機能や、小さなノートを使って記録をつけるのもおすすめです。

記録しておくと便利な項目:
・水をあげた日
・新しい葉が出た日
・お部屋の気温
・植物の様子の変化
・気になったこと

写真も一緒に残しておくと、成長の様子が分かりやすいですよ。1週間に1枚くらいのペースで撮っておくと、変化が分かりやすくなります。

■病害虫への対応


時には虫が付いたり、病気になったりすることも。でも、日々の観察があれば、早めに気付くことができます。

葉の裏側に小さな虫がいたり、白い粉のようなものが付いていたら要注意。まずは葉を丁寧に拭き取り、必要に応じて園芸店で相談しましょう。

予防が大切なので、以下の点に気を付けましょう:
・風通しを良くする
・ほこりを溜めない
・他の植物との間隔を適度に空ける
・定期的に葉を拭く

このような日々の小さなケアが、植物との素敵な関係を育んでいきます。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、植物の変化に気付けるようになると、とても楽しくなってきますよ。

変化を楽しもう

植物も私たちと同じように、季節の変化を感じながら生活しています。それぞれの季節で見せる表情の違いを知ることで、より深く植物の成長を楽しむことができます。

■春~初夏:目覚めの季節


春になると、植物たちも冬眠から目覚めます。日差しが強くなり、気温も上がってくると、新芽が出たり、葉の色が鮮やかになったり。植物が最も生き生きとする季節です。

この時期のポイント:
・新芽や新しい葉が次々と出てくる
・水やりの回数が徐々に増える
・肥料を与え始めるのもこの時期
・急な温度変化には注意が必要

春は植物にとって大切な成長期。でも、まだ寒暖差が大きいので、特に窓際の温度には気を付けましょう。日中は暖かくても、夜は冷え込むことがあります。

■真夏:暑さ対策が大切


夏は植物にとっても暑い季節。特に真夏の直射日光は想像以上に強いものです。でも、適切な対策をすれば、この時期も元気に育ってくれます。

夏場の注意点:
・強い日差しを和らげる
(レースカーテンやすだれの活用)
・水やりは朝か夕方の涼しい時間に
・エアコンの風が直接当たらないように
・葉水や霧吹きで湿度管理

暑い日が続くと、葉が垂れ気味になることも。これは植物なりの暑さ対策なので、あまり心配はいりません。ただし、土が完全に乾いていないか確認は必要です。

■秋:過ごしやすい季節


秋は植物にとっても過ごしやすい季節。夏の暑さが和らぎ、穏やかな日差しの中で静かに成長を続けます。

この時期は:
・水やりの回数を徐々に減らす
・肥料も控えめに
・紅葉する植物は色づきを楽しめる
・室内の風通しが良くなる

ただし、昼と夜の温度差には注意が必要です。特に、窓際に置いている植物は、夜間の冷え込みに気を付けましょう。

■冬:休憩の季節


冬は植物にとって大切な休憩期間です。成長はゆっくりになりますが、これは自然なことです。この時期は、植物の休息をやさしく見守ってあげましょう。

冬場の管理ポイント:
・水やりは控えめに
(土の中の湿り気をよく確認)
・暖房による乾燥に注意
・寒い窓際は避ける
・急激な温度変化を避ける

特に気を付けたいのが暖房による乾燥です。でも、葉に直接水をかけるのは避けましょう。代わりに、植物の周りに水を入れた容器を置くなど、室内の湿度を保つ工夫をするといいですよ。

季節の変化は、植物との暮らしをより豊かにしてくれます。それぞれの季節で見せる表情の違いを楽しみながら、一年を通じて植物と過ごしていきましょう。

植物を選ぶときのチェックポイント

いよいよ植物を買いに行くとき。どのお店で、どんな点に気を付けて選べばいいのでしょうか。失敗しない植物選びのコツをご紹介します。

■お店選びのポイント


ホームセンターや園芸店など、植物を売っているお店はたくさんあります。初めて購入する場合は、できるだけ植物専門店で買うことをおすすめします。理由は以下の通りです:

・スタッフに相談できる
・植物の状態が良い
・育て方のアドバイスがもらえる
・必要な道具もそろえられる

値段は少し高くなるかもしれませんが、健康な植物を選べる確率が高くなります。特に最初の一鉢は、信頼できるお店で選びましょう。

■植物の状態チェック


実際に植物を選ぶとき、以下の点をチェックします。

葉の状態:
まずは葉の様子を見ましょう。健康な植物の葉は:
・色が鮮やかで均一
・適度なツヤがある
・触るとハリがある
・虫食いや病気の跡がない

葉の裏側も忘れずにチェック。害虫や病気の痕跡が見つかることがあります。

全体のバランス:
・樹形が整っている
・葉の付き方が自然
・茎や幹がしっかりしている
・極端に傾いていない

これは見た目の問題だけでなく、健康状態を表す重要なサインです。

■土と鉢のチェック


土の状態:
・清潔な土の香りがする
・適度な湿り気がある
・カビや異臭がない
・表面が固くなっていない

鉢の状態:
・大きさが植物に合っている
・根が鉢底から極端に出ていない
・ヒビや割れがない
・排水穴がしっかりある

■初心者さんへのアドバイス


・最初は小さめの植物から
(手のひらサイズくらいがおすすめ)
・値段は1,000~3,000円程度から
・一度に複数買うのは控えめに
・必要な道具も一緒に購入

■持ち帰り時の注意点


せっかく選んだ植物です。家までの道のりも大切です。

寒い時期は:
・新聞紙やビニールでしっかり包む
・暖かい車内で運ぶ
・なるべく早く家に着く

暑い時期は:
・直射日光を避ける
・車内に長時間置かない
・エアコンの風が直接当たらないように

家に着いたら:
・すぐに包装を解く
・風通しの良い場所に置く
・様子を見ながら置き場所を決める

最初の1週間は特に丁寧に観察してあげましょう。環境の変化は植物にとって大きなストレスです。優しく見守りながら、新しい環境に慣らしていってあげましょう。

さいごに ~植物のある暮らしを始めよう~

ここまで、植物選びのポイントからお手入れの方法まで、詳しくご紹介してきました。「難しそう」と思っていた植物の育て方、少しイメージが湧いてきましたか?

実は、植物との暮らしには素敵な発見がたくさん待っています。

朝、カーテンを開けると、日の光を浴びて輝く葉っぱが「おはよう」と迎えてくれる。
夕方帰ってきたとき、窓辺で静かに佇む緑に「ただいま」と声をかける。
週末の水やりのとき、新しい芽を見つけて思わず顔がほころぶ。

そんな小さな幸せの積み重ねが、日々の暮らしをより豊かにしてくれるんです。

植物は、私たちの心を癒してくれるだけでなく、季節の移ろいも教えてくれます。春の新芽、夏の生き生きとした緑、秋の穏やかな佇まい、冬の静かな休息。一年を通じて、自然の素晴らしさを感じられる存在なのです。

さあ、今週末、植物を見に行ってみませんか?


園芸店に行けば、あなたと暮らしを共にしたい植物が、きっと待っていますよ。

最初は小さな1鉢から。
でも、その1鉢があなたの暮らしにもたらす変化は、想像以上に素敵なものになるはずです。

この記事を読んでくださったあなたの、植物との素敵な暮らしが始まりますように。
明日から、あなたの窓辺も、きっと違って見えるはずです。

植物との暮らし、始めてみませんか?

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